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老いとは。。。痴呆になったおばあちゃんが亡くなって教えてくれたこと

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おばあちゃんが亡くなりました。

正確には、本当のおばあちゃんではありません。

私の本当のおばあちゃんは、戦争で空襲で亡くなりました。

そのおばあちゃんの妹だった人でした。

ずっと、母親を見守ってくれて、そして、母の子供である私達も実の孫のように、接してくれた、

とっても大切な存在でした。



なぜか、私とはすごく、性格が似たところがあるのか、

とっても、うまがあいました。(笑)


とっても、優しくて、愛情に満ちていて、ちょっと寂しがり屋な性格でした。


病院にいた時、ずっと付き添ってあげてたりしていたので、

普段とてもしっかりしているのに、私には、甘えてくれました。



先に、おじいちゃんが亡くなった時、


どんなにか、寂しかったでしょう。



きっと、すぐに、後を追いたかったと思います。


ずっと、専業主婦一筋で、お役所づとめで、ものすごくきちんとしていた


おじいちゃんに仕えた、主婦の鑑のようなおばあちゃんでした。



いつも、遊びに行くと、食べきれないくらい、ご飯も、おやつも、飲み物

用意してくれました。


痴呆になって、病院に行くと、

「お父さんのご飯、用意しなきゃ。」

そういって、家に帰ろうとします。


もう亡くなっているのに、それを忘れてて、病院を出ようとします。


だから、「元気になって、治療しなくちゃいけないからね。」

     「おじいちゃんも、元気になるの、まってるよ。」


私は、そんな言葉を言い続けました。



一度、おじいちゃんが死んだだけでも、充分悲しいのに、

何度も死んだ苦しみを味わう必要はないのだから。。。。。。。。。。



お見舞いに行って、帰ろうとすると、


自分も帰ろうとして、ちょっと大変でした。



古風だから、おむつをしていて、そのまましても

大丈夫だよといっても、

恥ずかしがって、トイレに行こうとします。

そんなところに、年齢をどれだけ重ねても、女性は、いつまでたっても、女性なのだと、

とても可愛く思いました。



ゆっくり、おばあちゃんに

「みんな、ここ(病院)では、そうしているんだよ。

 そのまましても、大丈夫だよ。」


一日に何度も、そう話しました。(笑)



どんどん、記憶がなくなるのか、


あんなに大好きだった、私の母親の名前も、わからなくなりました。




それでも、

なくなる少し前に行った時、


もう、会話は全然できなくなっていたけど、

なんとなく、みんなのことは、わかるみたいで、

とってもニコニコ、ニコニコしてたんです。



とっても、みんなが来て、嬉しそうでした。


私が、最後に、「また来るからね。」


そういうと、「また来てね。」


はっきりと、そういいました。


まったく話せないと思っていた私は、

そうやって会話が出てきたことに、とても驚きました。

本当に、嬉しそうにして、ニコニコしている姿が、

まるで、赤ちゃんに帰った子供のようでもあり、

仏様のようでもありました。



あんなに寂しがり屋なおばあちゃんが、

おじいちゃんが亡くなった後に、

生きていくのは、とっても大変だったって、

すごく思います。



それでも、大勢の家族のために、生き抜いてくれました。



今までは、老いることが、とっても残酷な事のように感じていました。


そして、私も、自分の事や母の事がわからなくなっていくことに、

ショックを感じるのが嫌だって、すごく思ってました。


でも、老いることは、生きていれば必ず起こる当たり前なことで、むしろ、

痴呆になるまで、頑張って生きてくれたんだって、今は思っています。


ショックを受けるのではなく、

それを当たり前に受け止めてあげる、

何でもが当たり前でなく、

生きていてくれた事が、ありがたいことなんだなって、

改めて、思います。


生き抜いて、老いを見せてくれたその姿こそが、


生そのものだと感じて、それを私たちに見せてくれたことに、


感謝の念が絶えません。




おばあちゃんは94歳の大往生でした。




家族葬なのに、孫も、ひ孫も、いっぱい来た、立派なお葬式でした。


誰もが誇れる、立派なおばあちゃんでした。


自分の人生を生き抜くことは、並大抵ではありません。



皆、若い時は、自分が死んだ時のことなど、想像できないと思います。


でも、私は、おばあちゃんが生き抜いた姿を見せてくれたことが、

なにより、素敵に見えました。



みんなのために、頑張って生きてくれた、生きようとしてくれた。


天国行って、やっと、おじいちゃんと二人でいられるね。



おばあちゃん、私も、どんなに苦しくても、

自分の生を、一生懸命に生きようと思います。


だって、おばあちゃんが、その姿を、立派に私に見せてくれたのだから。。。。。。



私も、頑張らなくちゃね。。。。。。。




ありがとう!!!!!!!!   おばあちゃん!!!!!!!!







 







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